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【映画】「セッション」に見る限界の超え方

   

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http://www.fashion-press.net/news/14641

去年のアカデミー賞を3部門も受賞した作品で、監督はまだ28歳の新人。「セックスと嘘とビデオテープ」でデビューしたスティーブン・ソダーバーグを思い出します。

これは監督自身の半生を反映した作品で、驚くべき密度を持った映画。

バディ・リッチのような偉大なジャズ・ミュージシャンになろうとする青年ニーマンが、全米最高の音楽学校にいる。その学校には鬼教官として恐れられるフレッチャーが君臨している。フレッチャーのクラスは凄腕ぞろいで、学校の中でも最高峰のバンド。

クラスが始まり、教室にフレッチャーが入ってくると、生徒たちは咳払い一つしない。おそろしくタイトな演奏を、フレッチャーは遠慮なく中断して厳しく叱りつける。

ニーマンたち3人のドラムは、首席奏者の座を巡って競わされ、何時間も連続でドラムを叩かされる。

スティックを持つ手の皮が破け、ドラムは血まみれになる。

ニーマンは偉大なドラマーになるため、そしてフレッチャーの課す要求をクリアするため、人生のすべてを練習に捧げる。そこから、ニーマンとフレッチャーの息詰まる対決が展開していく。

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自分の求める最高の演奏のために、凄腕の生徒たちを徹底的に追い詰める。

それは、「上出来」というぬるい言葉では個人の最高の力を引き出すことができないという信条からでもあった。

この鬼教官を見ていると、スティーブ・ジョブズが思い出されてならなかったですね。

部下を罵倒し、ゴミクズ扱い。

傍若無人な態度。

でも、他にない圧倒的な作品が生み出される。

 

この映画でも、二人の魂のぶつかり合いから限界を超えた瞬間が描かれます。賛否両論あるものの、安全圏にとどまっていては、個人の能力の限界を引き出すことは多分無理なのでしょう。

アップルとスティーブ・ジョブズの特殊性というのは、こうしたところにあるのかもしれませんね。

追記:鬼教官フレッチャーを演じ、アカデミー助演男優賞を獲得したJ・K・シモンズは、偶然にもスティーブ・ジョブズと同じ1955年生まれでした。

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