人間、好きじゃないことはそうそうできない
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つくづくそう思うんですよ。ま、異論はあると思いますけど。
仕事でもなんでも、心の底から嫌いなことはずっと続けることはできないもんです。
もし無理やり続けたら心が耐えきれなくなってしまうだろうし。
逆に、ずっと続けられる何かが、その人にとって大事なことなんだと思うんですよね。
マザー・テレサは僕が尊敬する人の一人です。
インドのカルカッタ(現コルカタ)で、死にゆく人を看取り、貧しい人たちに仕えた人です。
彼女が世界に知られるようになったのは、やせ衰えた赤ん坊を抱いた一枚の写真です。
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インドのスラムの衝撃的なほどの貧しさ。
若いシスターたちを率いて献身的に尽くす姿。
この世界の母親のような巨大な包容力。これらが先進国の人々に衝撃を与えたんですね。
もともと彼女は洗礼を受けてシスターになった後、インドでシスターたちを教える先生でした。教えることが大好きで、毎日は充実していたものの、ある日汽車に乗っているとき
貧しい人々の中でも最も貧しい人々のために尽くす。
という天啓を受けて、たった一人で活動を始めます。
一つ質問です。
自己犠牲の究極のようなつらい生活をマザー達は送っていたと思いますか?
まったく違うと思います。
マザー自身が明言していますが、彼女達の会の目的は、
キリストが十字架の上で感じた「渇き」をいやすこと。
でした。キリストへの愛を示すことこそ、マザー達の行動のモチベーションだったんです。
「そうでなければ一日も続けられませんでした」
とマザー自身が答えています。
もちろん彼女達は、世俗的な安定や充足からはほど遠い場所にあり、精神的にも肉体的にも多くの犠牲を払いました。でも、それすら根本的な目的を満たすためであり、喜びだったはずです。
ブログの中で何回か書いていますが、「なぜ」それをするのか、という目的意識が明確なほど、人間て常識を超えた力を発揮するんですよね。
あと、マザーが凄いと思うのは、彼女の人生がシンプルな二つの行為でできていることです。
神を愛し、
他人を愛したこと。
これはキリストの教えそのものですからね。