みんなのためのツール
1982年のインタビューで、スティーブ・ジョブズはこう言っています。
“It’s curious to me that the largest computer company in the world <IBM> couldn’t even match the AppleⅡ, Which was designed in a garage six years ago.”
「世界最大のコンピューター会社のIBMが、たった6年前ガレージで設計されたアップルⅡと互角に戦えないなんて、僕には不思議だね」
法人向けの大きなコンピューターでなく、一般の消費者の役に立つツールとして安価なコンピューターを提供する。このシンプルなアイデアひとつで、アップルはコンピューター市場にイノベーションをもたらしたんですね。
企業が大きいか小さいかは関係ない、大事なのはすぐれたアイデアと、それを実現するモチベーションなんだという事実です。
でも、考えてみたらアップルはずっと同じことをやってきています。アップルⅡも、初代マッキントッシュも、最新のiPhone6Sも。ぜんぶみんなのためのツールと考えることができます。
デザインがキュートだし、質感がいい。機能もすぐれている。いろいろな魅力があるんですが、いちばん根っこには、アメリカのカウンターカルチャー世代ならではの、このロマンあふれる思想が好きなんです。