【成功の秘訣】思考は現実化する
1900年代前半に書かれた、自己啓発書です。原題=”Think and grow rich”とある通り、富を得るための成功がメインのテーマです。
ざっとまとめてみると、
・ナポレオン・ヒル25歳が、73歳の鉄鋼王=アンドリュー・カーネギーと出会う
※「人を動かす」のデール・カーネギーとは別人です
・成功者のノウハウを、20年、500人に聞いてこい、ただしギャラは払わん。と言われる。
・ヒルは魔が差したのか、20年間のタダ働きに応じる。
・自動車王=ヘンリー・フォードなど、同時代の偉人たちに話を聞いて回る。
・そして、カーネギーとの約束からちょうど20年後に、成功哲学をまとめた本を出して大ベストセラーになる。
という背景です。
そして、この本を貫いているのは、典型的なアメリカのチャレンジ精神です。求め、自分を信じて努力を続ければ、願望は実現する、というものです。ここにも、「求めよ、されば与えられん」の聖書の言葉が感じられます。
当時流行したスタイルだったのかもしれませんが、「人を動かす」や「道は開ける」と同じように、この本も多くの人々の体験談とそこから得られる教訓で構成されています。
燃えるような願望を持とう、とか、成功すること=富を得ることという点とか、成功するには犠牲がつきものであるという教えが全体的にスパルタな雰囲気で、少し苦手ではあるんですが、この一節が好きです。
「人間の最大の欠点は、「不可能」という言葉に慣れすぎていることである。成功は成功を確信する人のもとに訪れる」