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【子どものイジメ、大人のイジメ】アウトボクシングより接近戦で

   

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僕が小学校を卒業した春、家が隣の市に引っ越しました。学区が変わったので、進学する中学校も変わり、小学校時代の友だちは一人もいいなくなりました。12歳や13歳って、大人から見たら子どもですけど、当人からしたら大人とほとんど自意識は変わらないんですよね。社会や大人のひずみみたいなものもある程度見えています。ともかく、気心知れた友だちが一人もいない環境に、僕は進むことになりました。まあ、アウェイですよね。

中学校の新学期。僕は見事に一人でした。まわりからしたって、知らない子がいきなりいるわけだから違和感がありますよね。で、やっぱりというか、どこの社会にもタチの悪い人間はいるわけで、意地の悪いことをされるわけです。自分の私物を隠されたり、捨てられたり。廊下ですれ違う時に微妙に肩をぶつけられたり。面と向かってやられたらまだやりようはあるんですが、小ずるいやり方で意地悪をされていました。そうとうストレスが溜まりましたね。でも、なんとなくどのグループがそういうことをしてきているかはわかりつつありました。

ある日の下校時のこと。まさに目星をつけていた連中が僕の前を歩いていました。中学校1年でしたが、タバコを吸いながら歩いています。彼らが僕に気づき、お互いに目配せをしています。僕は意を決してわざと彼らに近づいていきました。予想していなかった僕の動きに、彼らがひるんだ感じが伝わってきました。

「何吸ってんの?」

と僕は声をかけました。今となっては覚えていませんが、セブンスターかマイルドセブンか、そんな銘柄だったと思います。悪ガキは、

「お前も吸うか?」

と言いました。僕はそれまでタバコを吸ったことがなかったのに、

「ありがとう」

と自然に答えて一本タバコをもらいました。そして一吸い。生まれて初めて吸ったのに、むせることもなく白い煙を吐き出しました。連中は、

「おお」

と言って、とたんに打ち解けてきました。それからは、ぱったりイジメがなくなり、しょっちゅう雑談をするようになりました。その時わかったことは、(イジメは避けるよりフトコロに飛び込んだ方が早く解決するんだ!)ってことです。

ずっとあとのこと。僕は社会人になっていて、いろいろなクライアントと仕事をするようになっていました。前の記事で書いたクセのある方のことです

http://reo01.net/2015/10/24/post-1090/

この人に散々イジメられていた年上の担当者は、極力この人と関わるのを避けていました。でも、それでは全く状況が好転しなかったんですよね。要求はエスカレートし、どんどん担当者は追い詰められていきました。大事なクライアントだったので、会社としてもどうにもできなかったんですよね。そのクライアントとのことは記事に書いた通りなんですが、その時僕が思い出したのは、小学校から中学校に上がったあの時の経験でした。

(アウトボクシングじゃダメだ、相手に喰らいつくくらい接近してやろう)

そう思って逃げずに接しました。子どもでも大人でも人間関係なんて根本は同じです。逃げるほど、やられる。僕はそう思っています。

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