One Simple Fact

アップルと自己啓発本とクルマのことなど。

*

【一人さんの教え】成功の方法論を否定する成功本

   

Pocket

IMG_5570

斎藤一人著。総合法令刊。

斎藤一人さんてご存知ですか?あるいは、知っている人であればどう思いますか?

斎藤一人さんは、漢方薬や健康食品を販売している「銀座まるかん」を経営して長者番付に載り続けた実業家で、多くの本が出ています。

※現在は、長者番付自体が個人情報保護のためになくなっています。

単に実業家であることを超えて、多くのお弟子さんがファミリーを形成し、ある種独特の世界観をもっています。正直に言うと、以前はちょっととっつきにくいと感じていました。「天」とか「神さま」といった言葉がよく出てきますし、なんか怪しく感じてしまったんですね。

でも、前に紹介した「商人道」http://reo01.net/2015/11/02/post-1336/を読んだあたりから、そうした先入観のようなものが急になくなって普通に読めるようになりました。今ではファンです。

一人さん関連本は、一人さん自身が著者になっている本と、お弟子さんたちが著者の本の2種類あります。今回は、一人さん自身が書いた本についての話です。

この本の、そして一人さんのユニークなところがいきなり冒頭に出てきます。それは、

・自分の成功は、ある方法論による行動でできたものじゃない。

と断言している点です。人はみんな境遇や才能、個性がちがっていて、自分と同じやり方をしても成功するわけじゃない。自己啓発本の中で、多くの本が成功する方法論を説いている中で、とても異色です。また一人さんが独特なのは、現状を否定するなという考え方です。

・「私は本当は困っていない」と考えるところからすべては始まる。

自己啓発本を、「考え方」と「ノウハウ」の2種類に分けることができるという話は前にしました。でも、基本的にはどの本も、変化させたい状況をまず認識してそれをどうしたら改善できるか?という点に力を注いでいるんです。

「現状のイシューはなにか?」という合理的なアプローチですね。ところが一人さんは、幸せになりたいなら現状を否定してはいけない、現状を肯定するところから出発することが大事なんだと説きます。

現状に不満を抱くと、マイナスの波動が生まれる。そのマイナスの波動が、周りの人や自分自身を不幸せな方へ導いてしまう。そうではなくて、今の自分がどれだけ恵まれているか、幸せなのかを感謝するところから始めた方がいいんだ。だって僕たちは人間として今こうやって生きているんだから、ってことです。否定的な考えで出発するのか肯定的な考えで出発するのかは、非常に大きな違いがありますね。ここが、一人さんの持論が変わっているところです。

この人は、特定の宗教や神様を信仰しているわけではなく、宇宙というものや地球というもの、あるいは植物や動物などの生物を含めて「大いなる存在」なくして存在するはずがない。こういう考え方に基づいて「神さま」という言葉をよく使います。僕たち一人一人は神さまによって作られているのだから、一人一人が完璧で、全員が魅力を持っている、人はあるがままで完璧なんだという考え方も、いろいろな本ででてきます。

僕たちは、とかく自分のことを否定的に考える習性があります。控えめで謙遜する日本人の性格もあると思います。でも、傲慢にならず自信を持ち、現状を肯定する物の見方っていうのは、ネガティブでいるよりずっと幸せなことだと思います。

他にこの本で印象に残っているのは、次のような考え方ですね。

・他人に自己の重要感を与えなさい

・人の長所を見つけてほめてあげなさい

・辛い状況や物ごとも、ゲームのように捉え、「どうしたらこれをクリアできるだろうか?」と考えなさい

・宇宙の法則、時代の流れを読んで行動しなさい

・神さまに感謝しなさい

一人さんの言葉は、youtubeにもいろいろな動画が上がっています。押し付けがましくなく、やさしい語り口です。そちらもぜひ聴いてみてください。

大いなる存在がこの世を作り、人間を作った。一人一人は完璧な存在で、天はじっと見ている。だから、自分自身の豊かさに気づいて感謝し、天が喜ぶような答えを出していくこと。そうやって感謝の気持ちを持って毎日を生きること。それがいちばん幸せに生きる道なんです。一人さんの本に繰り返しあらわれる基本的な心がまえです。僕は、常に自分や周囲に問題を探し回る考え方よりずっとこっちの方が好きですね。

 

Pocket

 - 自己啓発本