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【美のルール】フェラーリのデザイン

   

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P4R

画像は、僕がもっとも美しいと思うフェラーリで、330P4というマシンです。この美しい車体は、驚くべきことに機械で作られたものじゃありません。職人がアルミ板を手で叩いて打ち出して作られたものです。低く、幅広く、エロティックですらある。機械で製造された現代の自動車は、この足元にも及ばないでしょう。

現代まで世界で最も美しいクルマを作ってきたのは、まちがいなくフェラーリです。自動車ファンが集まって議論しても、このことにほとんど異論はないと思います。おもしろいのは、フェラーリの魂はボディじゃなく、エンジンだということです。フェラーリが精魂込めて作り上げたエンジンとシャーシに、ピニンファリーナが美しい衣装を着せてきたんですね。

そのピニンファリーナを立ち上げたのは、セルジオ・ピニンファリーナの父親バチスタですが、奥山清行さんの本の冒頭に、このバチスタのエピソードが出てきます。

「バチスタ・ピニンファリーナは、何度でもスタジオに足を運び、クルマのデザインを「もっとシンプルにしろ」と言い続け、デザイナーたちは「これ以上シンプルにしたら、何もなくなっちゃう」と頭を抱えたそうです」

前の記事でスティーブ・ジョブズとジョナサン・アイブ、エンツォ・フェラーリとセルジオ・ピニンファリーナの相似性について書きましたが、このシンプルを追求する美学も、実はフェラーリとアップルに共通した点かもしれません。シンプルな美しさは、ひとの琴線に触れ、時代の移り変わりを超えるものなんですね。

 

 

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