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【大ベストセラー】「7つの習慣」

      2015/11/02

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スティーブン・R・コヴィー著。キング・ベアー出版刊。

自己啓発本の中でも、非常にメジャーな1冊です。この本に書かれたコンセプトをベースにして、時間と行動管理の手帳=フランクリン・プランナーが製作されていますし、企業や個人向けに、各種のセミナーを開催するなど、一大産業になっています。以前の記事http://reo01.net/2015/10/19/post-885/で紹介した、「TQ」という本も、コヴィーファミリーの一員です。

ページをめくってまず驚くのは、本書にコメントを寄せている人々の顔ぶれです。

・ビル・クリントン(元アメリカ大統領)

・奥田 碩(元トヨタ自動車会長)

・トム・ピーターズ(「エクセレント・カンパニー」著者)

このほかにも多くの著名人がメッセージを書いています。

この本は、本編だけで480ページを超える分厚い本なので、要約を書き連ねるとひたすら冗長になってしまいます。なので、自分なりの視点を交えて、この本のエッセンスをギュッと紹介したいと思います。

「人間の行動の中心に、神が根源となる正しい原則を置いて行動すべし」

この本のメッセージを一言で言うとこうです。

正しい原則を理解し、それに則って生きることで、神の力が宿り、強い力が得られる。

キリスト教の世界観を理解の根本に置かないと、この本は真に理解できないと思います。

そして、この原則中心という概念とつながる、「インサイド・アウト」という概念を提唱します。これは、外的環境に反応する生き方ではなく、自分自身の原理原則に基づいて行動する生き方を指します。外的環境に反応する生き方は、「アウトサイド・イン」と呼ばれ、「インサイド・アウト」への転換は、パラダイム・シフトだと説きます。

タイトルにもなっている、「7つの習慣」とは、人間の成長の段階と捉えることができます。まず依存から脱して自立すること。そして、自立の先に周囲との関係に目を向ける、相互依存のフェーズへと進んでいきます。

ちなみにその7つとは、

1.主体性を発揮する。

→外的環境は変えることができない。自分自身が変わることに集中せよ。それによって、外的環境が変わってくる。

2.目的を持って始める。

→人生の目的について考えよ。この世を去るまでに、自分が何を達成したいのか思い描いて人生の目的を明確にして行動せよ。

3.重要事項を優先する。

→緊急度と重要度の二軸で物事を捉え、「緊急ではないが重要」な領域にリソースを振り向けることが、自己を向上させる。

4.Win-Winを考える。

→相手との関係を、自分だけが勝利するWin-Loseの関係で捉えてしまうと、長期的な成功は望めない。どんな場合であっても、利益を分かち合う考え方で望め。もし、どうしても利益を分かち合えないのなら、No Deal(取引しない)という選択肢もある。

5.理解してから理解される。

人間関係で大事なことは、まず相手のことを理解するように努め、それから自分のことを理解してもらうことである。それが、良いコミュニケーションのポイントである。

6.相乗効果を発揮する。

それまでの5つの習慣は、まさにこの、「相乗効果を発揮する」ためにある。個と個の総和は、個よりもはるかに大きい。例え相手と相違点があったとしても、それを尊び、自らの考えに反映させることによって、自分自身の「インサイド・アウト」を、より高めることが可能になる。

7.刃を研ぐ。

肉体、精神、知性、社会的・情緒的側面の回復及び改善が、他の6つの習慣を支えてより向上する基礎になる。

最初の3つが、依存から脱却し、自立することの教え。次の3つが、周囲との関係を認識し、同じ生態系の中でお互いを生かすことの教え。最後の「刃を研ぐ」は、それまでの6つの教えを底上げするための土台です。僕には、自分の中に正しい原則を持つ=創造主への敬意と、依存を脱して他者との関わりへと成長していく教え=他者への愛は、まさに新約聖書の「神を愛し、他人を愛せ」という教えの鏡写しに感じます。そういう意味で、デール・カーネギーの偉大な2冊「人動かす」「道は開ける」と共通の世界と言えるかもしれません。

僕は、フランクリン・コヴィー社が提供するビジネスセミナーを受講したことがあります。丸2日間のセミナーでしたが、非常に勉強になりました。お客さんが解決したい課題を、適切な質問によって引き出し、課題が手付かずのままになった場合の悪影響と、課題が解決された場合の効果を比較して、課題を解決するソリューションを提案する。悪影響と効果の差が大きければ大きいほど、その利益をコンサルタント側とお客さんの側とで分かち合うことができる。まさに相互依存のWin-Winを導くための講義でした。

この、文字通り自己啓発本のバイブル的な本と、時間・行動を管理するプランナーと、各種のセミナーは完成度が高いパッケージだと思います。

 

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