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コンプレックスとダンディズム

      2015/11/02

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tokusan

自動車評論家で、2014年に亡くなった徳大寺有恒さんの本です。個人的には「自動車評論家」なんて大げさな肩書きよりも、一人の車好きの人生の先輩だと思っています。自動車雑誌「NAVI」誌上での率直な物言いが好きでした。

いろいろなつながりがあって、生前、一度だけ銀座でお会いしたことがあります。思ったより小柄で、物静かで、でも強い個性の持ち主でした。あまり長い時間話せませんでしたが、かなうものなら、いつかまた色々な話をしてみたいと思います。

この本は、徳大寺さん=徳さんが生涯持ち続けたコンプレックスについて書いた本です。徳さんの数ある著書の中で、一番率直な本なんじゃないかと思います。

・自分は美男じゃない。醜男だ。

・でも、女性のことが大好きだ。

・どうしたら女性に振り向いてもらえるだろう?

徳さんの人生の根本にあるもの、原動力が語られます。この本の中で、好きなくだりがあります。

「人生がうまくいかなくなった時、人は人生について深く考え始めるものだ。今は行動の時じゃない。考える時だ。不幸をチャンスに変えることだってできる。」

「僕はその可能性に賭けてきた。過ぎてしまえば、大きな試練も人生の通過地点にしか過ぎないんだよ」

一人の車好きとして、女好きとして徳さんの人生が語られていきます。美男じゃない、でも生来の女性好き。深まるコンプレックス。悶々としながら、徳さんは考えつづけます。

美男に生まれなかったんだから仕方ない。じゃあどうすれば女性にモテるか。どうやって自分の個性を生かすか。コンプレックスは、一度嵌ると抜け出せない迷路のようなものだ。

下手な鉄砲、数撃ちゃ当たるってことわざがあるけど、その通りなんだ。弾を込めるというのは、自分を磨くこと。自分自身が弾なんだ。

このくだりは、すごく印象に残ってますね。徳さんは、いろいろな本を読んで、男女のことを学習します。あきらめたら終わりで、女性に振り向いてもらえる方法は必ずあるんだと信じて。

いろいろなことを勉強し、ファッションを学び、男を磨き続けます。そして、コンプレックスを撃退するのではなく、どう付き合っていくかの境地に到達します。

女好きで、スケベなことは自分の個性なんだ。35歳ぐらいでそのことに気づいた徳さんは、ベストセラーを出し、自分の人生を切り拓き始めます。

コンプレックスは、頭から離れることはない。でも、それでも人生は続いていく。やせ我慢かもしれないけど、男らしさを貫く。男として人生を全うした先輩に、僕はいつも親しみを覚えます。

 

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