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【自己暗示療法】リミッターを外して、自分を変える

   

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C.H.ブルックス,エミール・クーエ著。法政大学出版局刊。

20世紀の前半、フランス東部の都市ナンシーで、自己暗示療法を行なっていたエミール・クーエという人がいます。この本は、1920年代のその診療風景を取材したパートと、クーエ自身が書いた原稿とから構成されています。

前に紹介した、ジョセフ・マーフィー博士ほど知られてはいませんが、自己暗示という概念を実際の臨床に持ち込み、成果を挙げたという点で、重要な役割を果たしていると思います。

彼の診療所には、神経疾患や消化器疾患、リウマチのような自己免疫疾患に悩む患者が次々と訪れます。クーエは、麻痺で長年腕が上がらなかった患者に、「私はできる、私はできる」と何度も唱えさせ、とうとう腕を上げるまでに回復させます。

潰瘍で苦しむ患者には、自分が回復しつつあることを信じさせ、流動食しか受けつけなかったのに、町の食堂で定食を楽しむことができるまでに導きます。

彼は、患者が完全に思い込んでいた自分の考えを変え、改善を心から信じさせることで、驚異的な治療効果を挙げたのです。

「日々、あらゆる面で、私はますますよくなっていきます」と毎日20回唱える。これがクーエが提唱した自己暗示のフォーマットです。クーエは、意思と想像力が争う時、必ず想像力が勝つ、と看破していました。そのため、想像力の力を最大限に活用することによって、患者が本来持っている治癒力を引き出したといえるでしょう。

長年にわたって、意識の下に定着した考えを、自己暗示によってより良い方向に変える。クーエの教えは、100年が経過した現在でも、学ぼうとする人に大きな示唆を与えてくれます。

 

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