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イマジネーションとイノベーション:ラルフ・マッカリーとジョナサン・アイブの共通点

   

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ラルフ・マッカリーというデザイナーを知ってますか?

知っている人は、そうとうコアなスター・ウォーズファンだと思います。一般の人は、ほとんど知らないんじゃないでしょうか。何をした人かというと、スター・ウォーズの世界を、具体的な形にした人です。

ジョージ・ルーカスは、自分が子どもの頃好きだったSF活劇への愛情と、厳しい実父への愛憎混じり合った感情(ルークとダース・ベイダーの関係は、ルーカスと父の関係の鏡写しなんです)をこの映画に注ぎます。でも、20世紀フォックスの重役をはじめ、関係者は誰もルーカスの頭の中の世界を理解することができませんでした。

ルーカスは、苦労の末にあるデザイナーに、自分の頭の中の世界をイラストにしてもらうことにしました。それが、ラルフ・マッカリーです。僕の考えるところ、これがスター・ウォーズ製作の中で最大の跳躍の瞬間です。

ルーカスは、マッカリーに自分のイメージを伝え、マッカリーがその豊かなイマジネーションでイラストを描き起こします。それは、ルーカス自身のイマジネーションを超えたもので、ルーカスを大喜びさせました。

ダース・ベイダーとのライトセーバーでの決闘。

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C3POとR2D2、デス・スターを高速で駆け抜けるXウイング。

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マッカリーの手によって、スター・ウォーズの世界が豊かに形作られます。実際、これらのイラストによって、スター・ウォーズの企画を全然理解できなかったフォックスの重役たちが企画にGoを出すことになったと言っても過言ではありません。

人がどれだけ革新的なアイデアを思いついても、それを他の誰かに伝えることはいつも難しい。なぜなら、人は自分が理解できるものしかわからないからです。

ジョージ・ルーカスと、ラルフ・マッカリーの関係は、スティーブ・ジョブズとジョナサン・アイブの関係と同じです。ビジョナリーとデザイナー。どちらかが欠けててもイノベーションは起きないんです。「スター・ウォーズ フォースの覚醒」が封切られる前に、僕はアップルとスター・ウォーズの共通点を想います。

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