One Simple Fact

アップルと自己啓発本とクルマのことなど。

*

プレゼンテーションの秘訣

   

Pocket

sj2

プレゼンテーションは得意ですか?

別に、全世界に向けて新製品の発表を行なうとか、腕組みして「さあ、オレを撃て!」と待ち構えてるハリウッドの大物に脚本を売り込むのでも、ずらっと並んだ取引先にプレゼンするのでなくてもいいんです。

ビジネスマンあるいはビジネスウーマンなら、人前で何かを説明する機会があると思います。小さな会議室で行なう小規模なものであれ、大人数に対してであれ、人に何かを説明するのは緊張するという人が多いと思います。僕も前はそうでした。

ただ、広告代理店の営業は、プレゼンして企画を買っていただくのが仕事なので、緊張するとも言っていられません。プレゼンについてはたくさん本を買い、セミナーで上手な人の話を聞き、一人で練習を繰り返してきました。

これまで数えきれないくらいのプレゼンをしてきました。一度に関係者50人に対してプレゼンしたことも、大企業の役員に二人で出向いて、一人でプレゼンしたこともあります。テレビ局を始めメディア各社を集めた記者会見でプレゼンした経験も何度かあります。社内に対しては、プレゼンのマニュアルをまとめて配布したこともあります。

うまくいくプレゼンばかりじゃありません。どれだけ事前に要求事項を確認していても、どんな人が出席するのか聞き取りしておいても、蓋を開けてみたら話が全然違ったり、お昼からのプレゼンで聴衆が居眠りしちゃったりなんてこともあります。

でも、僕はプレゼンが好きです。広告代理店はサービス業なんで、やっぱりお客さんの顔を見て会話するのが楽しいんですよね。そう、プレゼンは会話なんです。

ここは大事なんで強調しますが、プレゼンは会話です。これが今回の記事のキモとなる考え方です。

世の中で行われているプレゼンを100とすると、たぶん80パーセントのプレゼンターは、聴衆に一方的にしゃべっているだけだと思います。残り20パーセントが、プレゼンを会話だと思ってやっている。そして、プレゼンが苦手だとほとんどの人が思う理由がここにあります。

「一方的に説明するのがプレゼンじゃない」ことに気がついてから、僕はプレゼンが苦じゃなくなりました。どういうことか説明します。

他の人のプレゼンを見ているとわかるんですが、多くの人がプレゼンを「うまく話そう」と思ってしゃべっています。

「よどみなく」

「噛まないように」

「自信を持って」

「説明することを全て伝え切るように」

こんな感じです。こんなことを考えていたら、プレゼンなんて楽しくないし、うまくやれる人はほとんどいないと思います。それに、そもそも面白くありません。

プレゼンについてアドバイスを求められると、僕はいつも、「聴衆と対話するように話すこと」と言います。本番直前でまったく時間がない時には、「プレゼンを始めて、うなずいて聞いてくれるお客さんを探して。そういう人が見つかったら、その人と会話するようにプレゼンして」と言います。

なぜでしょうか?それは、「人間誰しも、一方的に説明なんか受けたくない」からです。人間はつねに自分のことを考えています。ものすごく自分優位なんですね。だから、一方的に滔々と話されるのがイヤなんです。

そして、プレゼンターの方も、会話するつもりでやらないと、説明に対するフィードバックがなくてつまらなくなっちゃうからです。たとえば恋人や友達と何かを話していて、相手が相づちをまったく打たない状況を想像してみてください。イヤですよね(笑)

何かを説明する。すると聴衆は必ず何らかの反応をします。

「わかった」

「いや、わからない」

「ん?それ、どういうこと?」

無言でも必ずフィードバックがあります。ゆっくりと呼吸しながら聴衆を見て感じて、次にどうするか決めるんです。多少噛もうが、一行忘れようがまず大丈夫です。人間は、勝手にかけている部分を補って聞く習性があるからです。

落ち着いて、呼吸をちゃんと繰り返しながら話すようにすると、かなりうまくいきます。小さなライブハウスで演奏するジャズミュージシャンとか、演芸場で話すお笑い芸人や落語家の気分で、相手をきちんと感じ取れれば、プレゼンははるかにうまくなりますよ。

Pocket

 - 一般記事