実は非常識じゃない自己啓発本
神田昌典著。フォレスト出版刊。
2002年初版の、現代日本の自己啓発本の老舗的な存在です。勝間和代さんも、自著の中でこの本に書いてることを愚直に実行して成功した、と書いていました。この本に書いてあるメッセージを二言に凝縮すると、
・自分を信頼せよ。
・成功を望め。
ということになると思います。
「常識的な成功法則では、成功できない」
これが、この本の前提になっています。人間誰しもに負のエネルギーがあり、それを成功への原動力として生かせ、と説きます。主な内容としては、
・目標を設定する。それも実現可能な、評価できる尺度で。
・やりたいことを明確にするために、やりたくないことを書き出す。
・適切な目標設定をする。
・セルフイメージを変えるために、自己暗示をかける。
・フォトリーディングの紹介
・「お願い営業」から、「断る営業」へマインドセットを変える。
・お金に対する考え方
・自分を変えるための効果的なアプローチ
・成功の裏側にあるもの
といったものです。
それまでの常識とは異なる成功法則と挑発していますが、実はそんなことはなく、合理的な内容だと思います。この本は、成功するための基本的な考え方を説いて、行動に結びつけるところまでに絞っているところがポイントだと思います。
「ただ成功を願う」、漠然とした自己啓発本が多い中で、荒削りなエネルギーと文体で読ませる1冊です。