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【ジョブズ・ウェイ】人間の指先に魅了されていたジョブズの話

      2015/12/15

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ジェイ・エリオット著。ソフトバンク クリエイティブ刊。

アップルの創業期に、ジョブズを支えた側近の一人です。スカリーとジョブズが対立し、社内が混乱に陥った時も、中立派として何とか社内を安定させようと努力した人です。

結局、ジョブズが辞めた後1年ほど在籍して、その後退社したようです。この本は、ジョブよりだいぶ年長で、ジョブズに信頼されていた人物の目を通して見たジョブズ像が見どころです。本全体の評価としては、正直なところ、普通です。

この本の中に、とても興味深い一節があります。「手の威力」というパラグラフです。

「スティーブは、人間の手が持つ驚くべき能力に魅力を感じていた。手そのものや、腕との連動に、純粋な好奇心を向けていた。」

「会議中にふとスティーブを見やると、ときどき、顔の前に片手をかざして、ゆっくり回しながら観察していた。手の構造や機能にすっかり魅入られているようすだった。時間にすれば1回につき十秒か十五秒だが、完全に心を奪われていた」

僕にはその光景が想像できます。周りの人のあっけにとられる姿が想像できるようです。

ずっと後の2007年、iPhoneを初めて発表した時、ジョブズはUIについてプレゼンするのですが、スクリーンをデスクトップにたとえたとき、ポインティングデバイスは何であるべきかと聴衆に問いました。

「スタイラスかい?いやだね。いつの間にかどこかにいってしまう。人間が生まれながら持っている最高のポインティングデバイスを使おう。指だ」と答えます。

人間に深い興味と好奇心を持ち、人間が自信を持ってコントロールできることにこだわった、ジョブズらしいエピソードだと思います。

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