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アップルと自己啓発本とクルマのことなど。

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広告の死と再生

   

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「ロックは死んだ」(ジョン・ライドン)

「ファッションは死んだ」(ジョルジョ・アルマーニ)

そして、「広告は死んだ」

なんてね。

ここでいう広告とは、従来型の広告のことです。広告主が主で、消費者はあくまでも従。そして、作り手の論理でまるでハンマーで杭を打ち込むように、メッセージを伝える。

リサーチに基づく結果から、だいたいターゲットはこの辺だろうと決め、

仮説ベースでコミュニケーション戦略を立てて、

キーメッセージを策定し、

幾夜にも及ぶ徹夜で、コアアイデア、ビッグアイデアを考え出し、

CMや広告ビジュアルを、新聞や雑誌などの電波媒体と印刷媒体で大量に流し、同じ情報をウェブにも載せる。

そして商材によっては、ターゲットが集まる場所でイベントを打ち、後日ウェブに情報を載せる・・・

従来からある広告は、例えて言うならマトリックスのザイオンみたいなもんです。圧倒的なパワーのインターネットと消費者に、完全に押されています。

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勇敢なクリエイターは、まるでミフネ船長のように、持てる才能をありったけ絞り出して戦います。

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でも、多勢に無勢です。それはクリエイターのせいじゃありません。僕もたくさんの優秀なクリエイターを知っていますし、みな広告づくりを愛しています。でも、激増する情報が、人から従来の広告をちゃんと見る余裕を奪ってしまったんです。

もちろん広告業界は、ウェブ時代に対応し、データドリブンなマーケティングを始めています。大量のデータから傾向を分析し、個別のデータをトラッキングして、属性にピッタリ合った(と思われる)広告を提供します。また、広告を広告と思わせない手法も工夫が進んでいます。

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現在、個人がネットをブラウジングしている時、どれだけ多くの情報が蓄積され、追跡されるかは恐ろしいくらいです(ま、気にしていたら生活できないですけど)

古き佳き広告の時代は、確実に下り坂に入っています。ウェブがもたらした消費者が神というパラダイムシフトを受け入れて、自ら進化していくしか、広告の再生はないですね。

追伸

そうやって1周回って主役になったのが、昔からある口コミマーケティングだった、というのが、面白いですね。

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