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アップルだって大成功ばかりじゃない

   

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iphone5c

2015年現在、信じられないほどの好業績を維持しているアップル。iPhone6Sも評価が高く、初動のセールス記録を更新しています。規模が小さい会社で、対前年同月比を上回ることはあっても、国家予算規模の売り上げとなった現在でも、対前年同月比を超えてくるアップルは、歴史上稀な存在になっています。

でも、アップルだって常に完璧じゃありません。例えば、初代から先代までのアップルTV。iPhoneと同じ2007年に登場しましたが、鳴かず飛ばずでした。Macの中にある写真や動画などを、家庭のTVで見られるという製品でしたが、ニーズを刺激することはできませんでした。

Apple-TV-in-Hand

ジョブズは、今ひとつ盛り上がらないアップルTVのことを、「ホビーだ」と言って開発を続けます。そして2代目のアップルTVでは、iTunesから映画をダウンロードなどして観ることができるようになりました。これでややブレイクします。でも、あまりパッとしない製品であることに変わりはありませんでした。

3代目になり、今度はゲームプレイヤーとしての可能性を図りモデルチェンジされました。三度目の正直で、今度こそ大ブレイクすることが期待されています。

単一の製品で、こんなにコンセプトが変わることはあまりありません。客観的に見れば、迷走している製品といえるでしょう。

それからiPhone5C。同時に登場したiPhone5Sと同じ型ではなく、前のモデルのiPhone5と同じ仕様を、軽量で傷に強い特性を持つポリカーボネートの筐体でくるんだ製品です。発表前は、急増するアジアのスマートフォン需要を取り込むために、そうとう野心的な価格戦略をとってくるのではと思われましたが、実はそれほど安価なモデルではありませんでした。

ゴールドカラーを追加し、プレミアム感を強めたiPhone5Sと逆に、キャンディカラーのiMacやiPodシリーズのように、ぐっとポップな方向に振った方が、違いが出てよかったんじゃないかと思いますが、結果は生産中止になってしまいました。

そして、以前も書きましたがApple Watch。アップルは現在も正式に販売数量を発表していませんし、金融アナリストたちによる市場リサーチでも、大ブレイクとはいかないようです。

魔法のような業績を上げるアップルであっても、出せばなんでも売れるわけじゃないってことですね。やっぱり製品のコンセプトがしっかりしていないと売れない。ポジショニング戦略のお話をした時と同じで、消費者の頭の中できちんと位置づけることができないと、製品は成功しづらいんです。「なぜ、この製品が必要だったか」を納得いくよう説明することが大事なんですね。

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