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ジョブズの威光

      2015/10/13

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生前のジョブズが、どれだけ畏怖されていたかをある程度知っていたことは、「プロフィール」でも書いています。

大手メディアのインタビューを、直前でキャンセル。

自分が、イベント最終日の最後の講演者なのに、ドタキャン。

一旦、ジョブズの機嫌を損ねると、涙が出るまで罵倒される。

こうしたエピソードと、彼本来のカリスマ、オーナー経営者という立場が組み合わさって、周囲のジョブズに対する腫れ物扱いは、ある種異常なものだったと思います。

いろいろな見方があっていいと思いますが、僕は、ジョブズの単刀直入な性格と、彼に嫌われたくないと思う周囲の人の心理が、さまざまな逸話を生んだのだと思います。

こんなことがありました。ジョブズが全速力でアップルの立て直しをしていた頃。iMacも発売され、復活の狼煙が上がった頃。ジョブズが日本に来るという情報が飛び込んできました。

ファンや将来の顧客との接点であるアップルストアはまだなかったので、アップルとファンとのダイレクトなコミュニケーションの場は、マックワールドのようなイベントに限られていました。

このマックワールドに、ジョブズが来る。そして日本の様子を見に来るというのです。もう日本サイドでは大騒ぎです。まるで大名行列だなあ、と思ったんですが、ジョブズが降り立つ成田空港から、イベント会場までの動線に、広告を出そう、と。ああ、日本でもこんなにアップルは元気だなと、ジョブズに思ってもらいたいと。そして、日本チームはちゃんと仕事をしているな、と(笑)ともかく、大騒ぎです。

このとき僕は、本当に駆け出しの広告マンだったので、「うわ、ジョブズって凄いんだ」って思っていました(笑)「世界を変えてやる」という情熱や、製品に対するこだわりや、人間に対する敬意など、周りに流されない彼の存在が、アップルを他のどのブランドとも似ていない存在にしているのだと、僕は信じています。

 

 

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