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伝説のブランド広告〜瀕死のアップル、起死回生の一撃〜

      2015/10/13

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企業が、倒産間際という瀕死の状態まで落ち込んだ時、あなたが経営者ならどうしますか?赤字という出血を止めるため、あらゆる出費をカットして収支の改善を図りますか?人件費を削り、さまざまな経費を削り、もし自社ビルなどの資産があれば、売り払って赤字の補填に充てるでしょうか?

普通ならほとんどの経営者がそうするはずです。そして、運良く出血が止まったら、少しずつ体力の回復を図るために売上向上策を打っていきます。つまり、ディフェンスからオフェンスへの移行、ですね。

1997年、アップルは、もう90日で倒産するというところまで追い込まれていたそうです。かつてのような輝きのない製品。違いや必然性がよくわからないまま、膨れ上がったラインナップ。顧客を向かず好き勝手にプロジェクトを進める一部の社員。

スティーブ・ジョブズは、全く逆のことをしました。出血を止めるために経費を削るのではなく、残された資金を投資に充てたのです。まずオフェンス。普通に考えたらありえない戦略です。しかも製品の売上を上げるための広告ではなく、アップルというブランドを売るための広告。

広告業界にいたら、これが本当にありえない戦略だと思うはずです。「ブランドが大事なのはわかるよ。でも、今必要なのは製品の売りを上げることなんだ」って、クライアントは言うからです。

ジョブズは、かつてアップルを支持し、そのよりどころを無くしかけている世界中のコアなアップルファンと、アップルという会社が何のために存在しているのかわからなくなってしまったアップル社員に対して強いメッセージを送ったのだと思います。

Think different.

初代Macの時からの宿敵=IBMが”Think”というヘッドラインを使っており、それを皮肉ることもできているという、まさに完璧なヘッドラインです。この世界を、物事を違った目で理解し、考える。そういう人たちが世界を変えられる。これがアップルとアップルを使う人が共有する価値観なのだ、というメッセージです。

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でも、僕はシンプルにこう思います。Think different.のメッセージは、そのままスティーブ・ジョブズのことなのだと。アップルの魂は、ジョブズの魂そのものだったからです。

 

クレージーな人たちがいる
はみ出し者、反逆者、厄介者と呼ばれる人達
四角い穴に 丸い杭を打ち込む様に
物事をまるで違う目で見る人達
彼らは規則を嫌う 彼らは現状を肯定しない
彼らの言葉に心を打たれる人がいる
反対する人も 賞賛する人も けなす人もいる
しかし 彼らを無視することは誰にも出来ない
何故なら、彼らは物事を変えたからだ
彼らは人間を前進させた
彼らはクレージーと言われるが 私たちは天才だと思う
自分が世界を変えられると本気で信じる人達こそが
本当に世界を変えているのだから

 

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