One Simple Fact

アップルと自己啓発本とクルマのことなど。

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シンプルで魅力的な2つのコピー

   

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広告に関わる人間にとっても、アップルの広告は魅力的です。このうえなくシンプル。白バックが基本で、製品以外のノイズがない。ヘッドライン(キャッチコピーのことです)は簡潔で親しみやすい。

アップルはアップルⅡの頃からこの手法を得意としています。この一貫性は、めまぐるしく変化する現在の広告の世界では他に例がありません。

この世界には、受け手のことを考えない、情報がやたらと多い広告があふれています。作り手の自分勝手な考え方が原因です。ノイズの多いこの世界で、アップルのシンプルなコミュニケーションが目立つことは偶然ではありません。

こんなエピソードを同僚から聞きました。最初のキャンディカラーのiMacの広告。本国の広告には、”Yum”というヘッドラインが添えられていました。アメリカの子供たちが「おいしー」とか「おいしそー」って言う言葉です。

日本のチームはどう訳そうか苦労しました。でも、どう訳しても間が抜けた感じになってしまうんですね。で、多くの案を作った挙句、オリジナルのYumを使うことになったそうです。みんなにわかってもらおうとしてクオリティを下げなかったんですね。

もうひとつ、これも同じiMacの広告でしたが、”Surfs Up !”というヘッドラインです。アメリカ西海岸のサーファーが使い始めたスラングで、「波に乗ろうぜ!」みたいな言葉です。

ネット接続が簡単にできるiMacを買う=ネットの波に乗る、というコピーでしたが、これも大変だったそうです。だって、「波に乗ろうぜ!」ってヘッドライン、ダサイですからね。

考えに考え、無数の案を出して、それでもオリジナルに戻る勇気。

そう、アップルならね。

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