【アップル誕生】1977年のアップル
2015/12/15
僕が最初に買ったアップル製品は、皮肉にもスティーブ・ジョブズがいない時代のPower Bookでした。それでも、6色のリンゴのマークを手に入れた時は嬉しかったですね。
二人のスティーブ
もちろん、アップルといえばスティーブ・ジョブズなわけですが、もうひとりのスティーブ、スティーブ・ウォズニアックがいなければ、そもそもアップルはスタートしていないはずです。
この二人がガレージで創業して、会社が急激に成長していくストーリーは、まさにガレージバンドのサクセスストーリーのようでワクワクします。
マイク・マークラという人
スティーブ・ジョブズは交渉や説得の天才と言われますが、様々な場面でキーマンを味方につけたことも成功のカギだったと思います。創業時のキーマンのひとりがマイク・マークラです。
インテル時代に集めた株で大成功した彼は、ヒッピーさながらの二人のスティーブに、巨額の資金を提供します。そして、ひょっとしたらそれ以上に重要なアドバイスをします。
「人は見た目で中身を判断する。本でも何でも。だから印象にこだわりなさい」すべてのアップル製品が美しいパッケージに包まれて、買った人の気分をワクワクさせてくれるそのこだわりの原点が、たぶんここにあるのだと思います。
まだヒヨコのアップルに投資した彼は、事業計画を作るのを手伝い、優れたビジネスセンスを発揮します。社会人経験のない二人のスティーブにとって、頼れる兄のような存在だったのではないでしょうか。
マイク・マークラは、アップルの経営陣に入り、長くマネジメントに関わります。電子計算機で成長した後コンピューターメーカーになったヒューレット・パッカードを指して、「偉大な企業は自らを再発明する」とジョブズに話すのですが、これも卓見だと思います。
今日世界最大級の企業になったアップルの、創業期にはなんともいえない清々しさを感じます。